あのビートルズのアビーロードのジャケットで有名な横断歩道が、イギリスの文化的・歴史的遺産に指定されたという。
時事通信によると...
建物以外が指定されたのは初めてという。この横断歩道はビートルズがアルバムの録音に使ったロンドン北部の「アビイ・ロード・スタジオ」の前にあり、ジャケットにはポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターのメンバー4人が横断歩道を渡っている写真が使われている。
とのことだ。
ご存知の方も多いかと思うが、このジャケットに関してはいろんなエピソードが残っている。
はじめはエベレストっていうタイトル名が考えられ、ヒマラヤでの撮影も検討されていたというが、メンバー一同、面倒ッ臭いってことで却下。近所で撮影すればいいじゃないかって、(Why don’t we do it in the road?)いうことで、スタジオ前の横断歩道で撮影されたという。
またジャケットに写っている四人の姿、そして後ろに写っている自動車のナンバープレート等から、ポール死亡説まで飛び出した。
考えてみれば、ビートルズは「SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」以来、まじめにジャケットを作るということをしなくなっていた。ホワイトアルバムは白いだけだし、イエローサブマリンはアニメ、レットイットビーは4枚の写真を並べただけだ。でも、それぞれのジャケは、どれもこれも歴史の名前とデザインを残したんだから、さすがビートルズである。誰かが「ビートルズが行ったことに失敗は無い」と言っていたが、確かにビートルズにはあらゆる偶然を必然に換える力があったように思う。これを人は奇跡というのであろう。
そして、今回、このアビーロードの横断歩道が歴史的遺産になった。イギリスとしても観光客誘致の一戦略なのだろうが、僕は素直に喜びたい。
確かに、このジャケは「世界で最もパロディ化されたジャケット」というだけあって、僕もたまに、意外な場所でアビーロードのパロディらしきものを目にしてニヤリとする。
サザンオールスターズの「キラーストリート」やポール自身の「ポール・イズ・ライブ」は言うに及ばず、例えば、テレビナビという雑誌にあったナビーロードという小さなコラム、着物のハクビのハクビロードという宣伝ポスター、ホリエモンと西村博之の対談本の中でも二人が横断歩道を渡っている写真があったっけ...
それにしても、時事通信の記事、なんで、ポール、ジョン、ジョージ、リンゴの順なんだろう。
この記事の元となる外電の記事でポールからのコメントを取ったということから、彼に敬意を払った結果だろうか。
ジョン、リンゴ、ポール、ジョージの順というのが自然だと思われるのだが...
ビートルズオタクの僕は細かいところも気になるのであった。
まさむね