吉田えり出現の前には、西武優勝なんて小事だ

来年の4月に開幕する関西独立リーグで女性初のプロ野球選手が誕生する。
その名は吉田えり。まだ16歳だ。

これは、プロ野球にとって久々のビックニュースである。
極論かもしれないが、今年、巨人が奇跡のセ・リーグ制覇したこと、西武が日本シリーズに優勝したこと等は、彼女のデビューの前では全く小さいことだ。
西武が優勝したとしても、西武ファンとバーゲン目当てのオバサンが喜ぶに過ぎないことだが、彼女の出現はプロ野球全体を変える可能性すら秘めているのだ。

90年代のプロレスの衰退を目の当りにした僕は、あるエンターテイメントジャンルがいつの間にか、人々の目に触れなくなり、関心がないものとされ、マニアの慰み物になっていく過程には人一倍敏感にならざるを得ない。
それを防ぐには、まず世間に届く事件、あるいはスターの存在が絶対不可欠なのである。

そういう意味で、大相撲界における朝青龍という存在、プロゴルフ界における石川遼という存在、そして今後、格闘技界における石井慧という存在は、各業界にとって至宝なのだ。
ここしばらく、そういったスーパースター的魅力に満ち溢れた人材に事欠いていたプロ野球界にとって、吉田えりの存在は久々に大ヒットの可能性を秘めているに違いない。

勿論、彼女の実力はまだ未知数だし、このまま何の実績も残せないまま、「あの人は今」要員になってしまうかもしれない。
だが、彼女が切り開こうとしている新大陸は無限に広いのだと言っておきたい。

第一、彼女は見栄えからしてキュートだ。
しかも、16歳でこの世界に入ろうという思いっ切りのよさがある。今、多くの野球選手が大卒になってしまったこの時代、自分の人生をこのタイミングで決めてしまうその決断力は並大抵のものではない。

そして、何よりも彼女の武器がナックルというのがいい。
彼女は己の肉体の限界を知り、そして最も効率よく、自分の力が通用する方法を探し当てたのに違いない。
この聡明さには脱帽だ。
誰も考えなかった事をやるという、まさしくパイオニアとしての感性があるのだ。

どんなスポーツジャンルも、その競技を変えてしまう位の新しい個性が出てこそ、進歩というものがある。
かつて、瀬古利彦は、ラスト100mのピッチ走法で、マラソンという競技を変えた。
千代の富士は、筋肉とスピードで大相撲を変えた。

そして、この吉田えりは、ルックスとナックルでプロ野球というジャンルを変えることが出来るか。いや出来るに違いない。

その位、彼女の出現は大きなことだと思う。

まさむね

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